文章を書くなんて大人になれば、減ってくるものだと思ってた。
でも、驚いてる。
減るどころか、むしろ増えている。
最近はほとんど電話なんて、使うことなんてなくて、ほとんどメールで済ませるのが普通になってきている。
それに、誰しもsnsで文章を書く。
文章って相手に伝える手段で1番古くさくて、面倒くさくて、一番に死ぬと思ってた。
でも、全然死ぬ気配がない。むしろ存在感を増してる。
これからも、文章を書くということは無くならないだろう。
じゃ、どうする?
勉強するしかないだろ?今すぐに。
と言うわけで、これからも文章を書くことはなくならないと思っています。
なのに、文章について勉強する人って少ない気がしませんか?
あとで困らない為にも、今から勉強しておくのが大事です。
今回紹介するのは、斎藤孝さんの『原稿用紙10枚を書く力』です。
【原稿用紙10枚を書く力/斎藤孝】

この本は長い文章を書くには、どんなことが必要なのかということを解説した本です。そこまで深掘りした本ではないけれど、書くことについてを広く学べる本だと思います。
先日、電子書籍で購入したのですが、初版が2004年と少し古い本なのですが、驚きました。
なぜなら、最近よく聞くなと思っていたことが、すでに書いてあったからです。
例えば、『アウトプットを意識すると、より上質な読者ができる』『書くことで大事なのは、新たな気づきがあるか?』などです。
さすが、齋藤先生です。
文学部の教授様だけあって、この辺のことを語って貰ったら、かなう人はいないんじゃないかと思います。
では、この本のタイトルにもなっている原稿用紙10枚を書くためには、どんなことが必要なのでしょうか?
原稿用紙10枚を書く為に必要なこと
- 量をこなすこと
- 読む力をつけること
- 文章を構築する力をつけること
以上の3つです。
それでは、順番に見ていきましょう。
①量をこなす
長い文章が書けるようにするには、とにかく量をこなすことが必要です。
僕は短い文はともかく、長い文章を書くためには必須の条件だと思います。書かないで長い文章をかけるようになったと言う方は天才です。
長い文章を走るとなると、絶対にトレーニングが必要になる。
慣れていない人がいきなり10キロを走るのは、まず無理だ。それなりのトレーニングをして徐々に距離を伸ばしていかないと、長い距離は走れない。
書くこともそれと同じなのだ。
『原稿容姿10枚を力』より
文章を書くことはスポーツと同じです。トレーニングが必要。
だれでも初めはしんどいです。
しかし、文章は努力を裏切りません。
続ければ絶対に書けるようになります。
量をこなすことは、どんなことでも上達の条件である。書くことについても、それは通ずる。
まず、量をこなすことを当面の目標にするのは、上達の早道である。
『原稿容姿10枚を力』より
②読む力をつける
文章がうまいと言われている人は例外なくたくさんの読書をしていると言います。
小説家なんて最たる人達ではないでしょうか?
小説家になるような人は、幼いころから本と触れ合っています。
逆に本を読んでもいない人が小説家になつことなんて、100パーセント不可能です。
アメリカの小説家スティーブンキングさんの本『書くことについて』の中で、文章を書けるようになるには、「たくさん書くこと」「たくさん読むこと」これしかないと言っています。
このように、書くことと読むことは繋がりあっています。
今読書の習慣がないなら、月1冊からはじめるべきだと思います。
③文章を構築する
文章を構築するとは、書く前に構成を考えることです。
長い文章を書くには一番大事なことです。
僕もそうだったのですが、文章を書く時にいきなり書いてしまう人がいます。
そんな人は絶対にかけません。
なぜなら、プロの書き手も構成を考えないで書く人なんていないからです。
そして、構成を考えないで、長文が書けるのはごく限られた小説家などです。そういう方達は天才と呼ばれます。
文章を書く前にはメモを作ることが大事です。
書く前にはメモを作ることが大切だ。ネタが何なのかをはっきりさせるのだ。
具体的にどんなネタがあるかをはっきりさせないと、読んで面白いもの、内容のあるものはけっして書けない。
『原稿容姿10枚を力』より
そして、メモを元に書く順番を並び替えれば、ある程度長い文章が書けるようになります。
この本ではそこまで深く書かれてはいません。
もっと構成の勉強がしたいなら、以下の本がおすすめです。
この本はタイトルの通り、書く前が一番大事だよと教えてくれる本です。読んでおいて損はしないです。
以上の理由から、この3つが長い文章を書くのに、最低限必要な力です。
そして、文章を書く力がついてくると何が得られるのでしょうか?
文章を書く力がつくことで得られるもの

それは次の通りです。
- 読む力
- 考える力
なぜ読む力と考える力が得られるかと言うと、、、
『読む力』は書くことで、劇的に向上するし、『考える力』は文章を構築することで得られるからです。
それに、斎藤さんもこう言っています。
良い文章を書ける人は例外なく、膨大な量の本を読んでいる。
書く力は読書力と深い関係にある。
『原稿用紙10枚を書く力』
さらに
書く力を身に付けることで、考える力をつけることができる。
書く力をつけることは、考える訓練になる。
『原稿用紙10枚を書く力』
このように、書く力をつけることは『読む力』『考える力』にも結びつきます。
少しづつでも、書く力を鍛えてみてはどうでしょうか?
まとめ:『原稿用紙10枚を書く力』を読んで
今回は『原稿用紙10枚を書く力』を読んでみました。
もう一度まとめると以下の通りです。
- 量をこなすこと
- 読む力をつけること
- 文章を構築する力をつけること
以上の3つです。
そして、文章が書けるようになると何がえられるのでしょうか?
- 読む力
- 考える力
なぜなら、『書く力』は『読む力』『考える力』と結びついているからです。
そして、書く力はこの先も不要になることはないです。
もしかしたら、もっと必要になってくるかもしれません。
文章は鍛えれば誰でも書けるようになると著者はいいます。
まずは原稿用紙10枚を目指して挑戦してみてはいかがでしょうか?
以上です。ありがとうございます。
この本は原稿用紙10枚はちょっと多いけど、4枚くらいなら書いてみてもいいかな?という人に読んで欲しいです。(さすがに、10枚はキツいね、、)